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Their music, their feelings, A new
drama will follow.

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桂 ほまれ役 下前 祐貴 x 香椎 一澄役 馬越 琢己 x 春賀 楽翔役 masa x 森ノ宮 奏太役 高本 学 x 若桜 潤役 坪倉 康晴

TVアニメ第2期『UniteUp! -Uni:Birth-』 〈 JAXX/JAXX 〉

ダサい自分も失敗も見せられるし、フォローできる。11人の変化した関係性

――TVアニメ第2期『UniteUp! -Uni:Birth-』では、JAXX/JAXXたちsMiLeaプロダクション所属の3ユニットによるリリースバトルが繰り広げられています。最初にこの物語を知って、みなさんの率直なお気持ちはいかがでしたか?

masa けっこう攻めた展開だなと思いました。今までの『UniteUp!』は平和で王道なストーリーでしたけど、今回はそれぞれにファンがいるなかでユニットごとに競わせるということなので。でも「リリースバトル」という本作ならではの形がすごく面白いなと感じました。それにもし実際やるとなったら、僕らも絶対勝ちたいな!と思いますし。JAXX/JAXXは勝気なメンバーが多いぶんめちゃくちゃ本気になれますし、僕らがそう思うということはつまり楽翔くんたちも、LEGITやPROTOSTARも、みんな同じように燃え上がっているんだろうなと想像しています。
坪倉 第1期のときのPROTOSTARはデビューしたてで、アイドルとしての彼らにはまだファンがいない状態から始まり、それが最終回ではあれだけ大勢の前でライブをするという展開が描かれました。それを経て今回、すでにファンがいるJAXX/JAXXとLEGITに並んで彼らもリリースバトルを行えるというところが、第2期ならではだなと思います。それだけでなく、第1期では深掘りできなかったキャラクターや関係性も見られるので、そこも楽しみにしていただけたら嬉しいです。
馬越 第1期から第2期の間で、作中でもちゃんと時が経っているのが分かるんです。だからPROTOSTAR目線で言うと、康晴が言ったようにリリースバトルとなったとき、3人が僕らと同じ土俵にちゃんと立っていることに驚かされたし、成長も感じました。さらに面白い話になっていくんだろうなと、僕自身ワクワクしましたね。
下前 ストーリーミング数やリリースライブの視聴回数で競うというバトルの審査方法も、今の時代ならではで面白いです。

――第2期の収録に向けて、何かみなさんでお話しされていたことはありますか?

masa オンラインでちょくちょく話したりしていたよね。
下前 そうだね、第1期でもみんなでリモート形式の読み合わせをしていて。今回もアフレコの勘やお互いの関係性を取り戻したり、収録に向けてチューニングしたりしていました。
高本 第1期からさらに成長した姿をお見せしたい、という気持ちは大きかったです。何より僕ら5人だけじゃなくて、11人全体の関係性もどんどん良くなってきているんですよ。僕の感覚だと、最初の頃はユニット同士で負けられないライバルみたいな想いがあったのが、今は一緒に『UniteUp!』を作り上げる仲間になっている。それに第1期のときはみんな、苦労している姿をあまりメンバーに見せたくないと思っていたと思います。でも今は、自分のダサいところも失敗した姿も共有できる。恥ずかしい姿を見られたって、「恥ずかしくないじゃん!」と思えるし、そう言えるし、笑顔でカバーし合えるようになりました。そういう関係性の変化によって、スタッフさん含めアフレコがしやすい環境作りをできているところにも、僕ら自身の大きな成長を感じています。邪魔していたプライドが、今はなくなったんでしょうね。それって、努力することを覚えた人間の成長の仕方じゃないですか? まあ、言うてポンコツばっかりなんですけど(笑)。……この発言はカットしてください!
下前 おいおい?
坪倉 いえ、絶対書いてください!
馬越 (笑)。
masa それで言うと、がっくん(高本)が! まずJAXX/JAXXってこう見えて、全員そうだと言っても過言ではないくらい、人見知りばっかりで。そんななかでも下ちゃん(下前)が、頑張って距離を詰めてきてくれる存在なんですけど。
masa がっくんもこう振舞っていますけど、初対面の方にはちゃんとめちゃめちゃ丁寧でキラキラスマイルを見せてくれる人なんですよ。ボケの量も増えたよね?
高本 いや俺、ボケたことないわ。
下前 嘘だ、ガキ大将! 小悪魔!(笑)
高本 ここはボケがいないとと思ったからやっているだけで、俺はTPOを守ってるのよ。
馬越坪倉 (笑)。
masa それは嘘(笑)。こんながっくんに、JAXX/JAXX以外のメンバーもツッコめるようになっています。それに例えばのすけっち(LEGITの森蔭晨之介)が喋っていないと気付けば、話を振ってくれますし。メンバーへの優しさを感じますよ。
高本 11人で意見を言い合える関係になったんですよね。以前の僕だったら、JAXX/JAXXにしか言いませんでしたから。それはJAXX/JAXXの4人と一緒に成長できる関係を作りたいし、そうしなきゃという責任感があったので。でもその愛が、今は11人に広がりました。みんな可愛いですね。馬越が一番可愛いけど。
馬越 えっ……そうなの!? 初めて聞いた、ビックリした〜(笑)。
一同 (笑)。
masa とにかくがっくんも言ってくれたように、11人でいろんな活動をしてきて、今では全員が全員に心を開けるようになったなって感じます。僕も最初は人見知りを発揮していましたけど、今では10人誰にでも電話できる間柄になりました。

JAXX/JAXXに抱くそれぞれの愛や絆が証明されたエピソード

――アニメ本編を振り返ると、第5話ではまずほまれのことが掘り下げられていきました。

下前 ほまれを演じる僕としても、思い入れがありすぎる回ですね。なんなら第2〜3話の時点で伏線があって楓雅に言った「自分が苦しくない選択ができるといいと思う」という言葉が第5話で返ってきて。正直第1期の頃は、ほまれが何を考えているのか、どうしてあんなに優しいのか、分からない部分もあったんです。でもこの回を経て、彼がこんなにも人間味がある人なんだと知ることができました。こんな苦しみを抱えている人なんだ、どこかで無理していたんだな、分かるな…と、より一層彼を愛せるなという気持ちでアフレコに臨むことができています。一澄にも助けられ、乗り越えようと思った先に今度は楽翔の悩みがあって、それも自分と照らし合わせて向き合ったりして。とても難しかったですけど、何も取り繕うことなく、ナチュラルに演じようと心に決めていたエピソードでした。
masa あの1話に、ほまれの感情が全部出てたよね。
下前 うん、怪人二十面相くらいになったよ。喜怒哀楽だけでは括れない感情をどう表現するか、頭を悩ませました。
馬越 ほまれがこれまで出したことのない感情が出ていて、本当に彼のいろんな面が見えたなと思います。そしてそれを受ける一澄も、初めて出すようなフォローの仕方だったというか。とにかく僕自身ほまれの相手をしながら、思わずウルッときてしまうような、ちょっと心がしんどくなるお話でしたね。ほまれってちゃんと自分の考えを言うタイプですし、自分のなかの正義もしっかりあるんですけど、いざ自分が人に頼るとなるとそれがうまくできなかったりして、そこがすごく人間味に溢れているなと思うんです。そんなほまれと一澄という、JAXX/JAXXの大人組の深みや関係性をお見せできた回だったんじゃないでしょうか。
masa 下ちゃんとほまれが似ているなと思うのが、表には見せないけれど、実は溜め込むタイプなところ。周りを見渡せば、下ちゃんのこともほまれのことも愛している人はたくさんいるのに、視野が広いようで狭くなってしまうときがあって。それは優しさゆえなんですけど。
下前 確かにそこは自分と重なる部分かなと思います。ほまれが激昂するシーンとか、人に自分の気持ちを言えないところとか、器用に見えて結局不器用なところも、彼の愛せるポイントなんですよね。グループでやる意味とは?と考えたときに、僕は誰かが困っていたら誰かが助けることができるのが、より良いグループだと思うんですよ。それがJAXX/JAXXにも、僕ら5人にもあって。今回ほまれが助けてもらって、今度はそんなほまれが楽翔に手を差し伸べて、ちゃんとバトンが繋がっていく。お互い理解し合っている部分と、新しく見えた一面のフォローと、そのどちらにおいても見える絆に感動しつつ、みんなに支えてもらいながら収録できた、素敵なエピソードでした。

――続く第6話では、潤と奏太の関係性が掘り下げられています。

坪倉 やっと潤のターンが来た!と思いました。ただまず台本を見て、セリフの数にビックリしてしまいましたね。今までは片手に収まるくらいだったので(笑)。第1期で見えていた潤の人物像は、普段無口だけれど音楽に対する熱量は大きいというところで。それが今回第2期で奏太との関係性がピックアップされるなかで、潤にも潤で積もる想いがあり今の彼がいることが描かれていきます。もしかしたら昔の潤は明るかったのかも?なんて、個人的に過去を想像したりしていたのですが、性格は変わらずなようで、ただ奏太をライバル視しているんだということが分かって。劇中「今日から俺と潤はライバルや!」と奏太に言われ、潤がハッとするシーンがあるんですよ。その表情からも、あのやりとりが潤の人生において、一個の目標ができ大きな変化が起こった、分岐点なんだろうなと感じました。僕自身、そんな経験があったりするので。また個人的には、奏太だけじゃなくみんなのことも、ある意味ライバルだと思っているんじゃないのかな?と、考えたりしています。とにかくあの瞬間から、今の潤に繋がっているんだろうなというのを感じました。
高本 想像通りのことも想像外のこともあり、驚きや発見があった回でしたね。潤との出会いや、昔は奏太が尖っていたと知れたのが、僕は楽しかったです。でもそれに戸惑うことはなかったんですよ。僕は奏太含め、役作りをするときはあまり作り込みすぎないように心掛けていて。自分がその場でその役として“生きる”ことを大切にしているので。奏太は第1期の頃からたくさん喋る役柄という点で難しさがあり、かつ僕自身これまで『UniteUp!』のさまざまな活動でみんなと壁にぶち当たっては、それを共有し合ってきました。それも全部、このためだったんだなと思えたのが、この第6話でした。みんなでここまでやってきたからこそ、こんなに楽しく演じられるんだ、第1期の自分にはこれはできなかったなと。だから早くみなさんにも本編を観ていただきたいなという気持ちになりましたし、最後『Sailing Story』に繋がっていく構成も良かったなという気持ちです。

――第5〜6話では並行して、楽翔がひとり海外へ行く展開も描かれています。

masa 『UniteUp!』を作る牛嶋新一郎監督は、僕らのことをよく観てくださっているなと毎話思うのですが、特に今回の楽翔くんのエピソードは個人的にも刺さるものでした。今だから笑って話せることですが、「masaが楽翔くんみたいだったらいいのに」という声が聞こえる時期があって。その頃抱いた想いを歌詞に込めた曲が、『JOKER』だったりします。だからそんな楽翔くんが、「なんか俺、自分のことよくわかんなくなっちゃってさ」と言う姿に、僕は本当に救われたんです。僕も同じ気持ちだったから。もちろん楽翔くんは僕を元に作っていただいている部分があるキャラクターですし、だから彼とは似ている部分もあるし、僕の良いところをたくさん広めてくれる“『UniteUp!』の春賀楽翔”を演じられていることは、間違いなく僕にとってプラスです。ただ、自分では意図していないmasaらしさ、楽翔らしさが、分からなくなってしまうこともある。そこにすごく共感できて、彼が抱える気持ちをそのままお芝居に出せたかなと思います。自分の人生においても救われたと言えるエピソードでした。それにJAXX/JAXXのみんなは、楽翔がいなくなっちゃうんじゃないか?と心配したり悩んだりしていましたよね。一方楽翔くんは、自分自身のことは分からないけれどJAXX/JAXXのことは信頼しているのが見える。JAXX/JAXXというユニットに、それぞれが愛や絆を感じていることが証明された回にもなっていて、全員の優しさが詰まっていたエピソードだったと思います。
masa 『UniteUp!』を作る牛嶋新一郎監督は、僕らのことをよく観てくださっているなと毎話思うのですが、特に今回の楽翔くんのエピソードは個人的にも刺さるものでした。今だから笑って話せることですが、「masaが楽翔くんみたいだったらいいのに」という声が聞こえる時期があって。その頃抱いた想いを歌詞に込めた曲が、『JOKER』だったりします。だからそんな楽翔くんが、「なんか俺、自分のことよくわかんなくなっちゃってさ」と言う姿に、僕は本当に救われたんです。僕も同じ気持ちだったから。もちろん楽翔くんは僕を元に作っていただいている部分があるキャラクターですし、だから彼とは似ている部分もあるし、僕の良いところをたくさん広めてくれる“『UniteUp!』の春賀楽翔”を演じられていることは、間違いなく僕にとってプラスです。
ただ、自分では意図していないmasaらしさ、楽翔らしさが、分からなくなってしまうこともある。そこにすごく共感できて、彼が抱える気持ちをそのままお芝居に出せたかなと思います。自分の人生においても救われたと言えるエピソードでした。それにJAXX/JAXXのみんなは、楽翔がいなくなっちゃうんじゃないか?と心配したり悩んだりしていましたよね。一方楽翔くんは、自分自身のことは分からないけれどJAXX/JAXXのことは信頼しているのが見える。JAXX/JAXXというユニットに、それぞれが愛や絆を感じていることが証明された回にもなっていて、全員の優しさが詰まっていたエピソードだったと思います。

――第6話で新曲として披露された『Sailing Story』はどんな楽曲でしょう?

masa いろんな経験を経た楽翔くんから出てくる、「全て歌になる」という歌詞が心に残りました。第6話でみんなと乗った観覧車から見える海を見て、楽翔くんはこの曲を書いたと思うんですけど、彼らしいなと感じます。楽翔くんはこれまでもJAXX/JAXXとの思い出や、自分たちはこうだ!と詞にしてきていて、この曲では目の前に広がる海から「5人ならまだまだ行けるぞ!」と思ったんだろうなと。それを書いてくれたのが、僕は嬉しかったです。曲としてもめちゃくちゃカッコよくて、船の上のようなステージで歌う姿を見ると、『STORM's EYE』といい、JAXX/JAXXって何かと自然が絡んでくるなと(笑)。でもこのユニットの嘘じゃないリアルさだとか、人を動かすナチュラルさが表されている気がします。それからアニメでは放送されていない部分で、Dメロにある「フィクションか? いやノンフィクションだ 僕らの存在証明の物語」が、二次元のJAXX/JAXXにも三次元の僕たちにも刺さるなと感じました。JAXX/JAXXってこんなユニットです!とみんなに聴かせたくなる、新しい一曲になっています。
高本 masaの意見とは違うかもしれませんが、僕は『Sailing Story』を初めて聴いたとき、楽翔が作った曲というよりかは、第5〜6話を経て5人がスタジオで意見を出し合いながら作った曲という印象を受けました。サビ前で潤のベースソロが来て、奏太のギターからサビに入る流れとか、それぞれの得意なものを見せる構成なんかからも、そんなストーリーが見えるなと。サビをみんなで歌っているのも、だからかな?と考えていました。こうやって想像を掻き立ててくれていろんな解釈ができる、聴いていてワクワクする曲ですね。

――第5話で流れる『IN&OUT』は、昨年のユニット別単独ライブでも披露されていましたね。

masa ワンマンライブでは全員で歌っていて、その伏線が今回アニメで回収される形になりましたね。元々この曲は楽翔くんが「はる賀」名義で出していたもので、グルーヴを出すのがすごく難しい曲なんですけど、みんなめちゃくちゃ上手に歌い上げているなと思いました。
馬越 僕歌が得意なほうだと思ってたんですけど、この曲は本当に難しくて。masaがレコーディングの時にディレクションをしてくれたのですが、masaの助けを借りた曲でしたね。masaっぽく歌ったほうがいいのかな……?とか考え出すと、良くない方向に行ってしまうので。バンドサウンドもおしゃれでカッコよくて、次にライブで披露するならどういう形になるんだろうとワクワクする、ハイレベルな曲です。
下前 第5話は楽翔という4人が頼りにしている部分がある人がいないという状況下で、昔の「Popping Zoo」時代に戻るような感覚から焦燥感も湧いたりしながら、最終的には自分たちらしくやっていこう!とバズる動画に挑戦するんですよね。そこでこの『IN&OUT』が出てきて。
masa 公式TikTokでも『IN&OUT』は数字が良くて、アニメでもバズっている曲としてたくさんの方に聴いていただける展開だったのが嬉しかったです。振りもあるのでぜひみなさんも一緒に踊って、曲を広めていただけたらと思います!

今日は“JAXX/JAXXの功労者”を褒めまくらないと!?

――第2期の収録現場でのエピソードもお聞きしたいです。

masa 第1期と一番違ったのは、プロの声優さん方とご一緒する機会が増えたことです。第1期はコロナ禍だったこともあり、ユニットごと、しかもパーテーションで区切られたなかでの収録でしたが、今回はプロのマイクワークを間近で拝見できたりして、とても勉強になりました。おひとりで何役もやられている方もいらっしゃって、そんな声も出るの!?と驚かされることもありました。僕個人としては、すでに楽翔くんを自分に入れ込めていたので、アフレコは120%ただ楽しむことだけ考えて臨むことができていました。
馬越 第2期はユニットを超え、UniteUp!のメンバーが揃って収録する回も増えたんですよね。そうなると掛け合いもしやすくて、より自然なお芝居ができたかなと思います。11人全員が仲良くなり雰囲気が良くなっているという話が今日出ていましたが、それが第2期では声のお芝居にも表れているんじゃないでしょうか。
坪倉 潤は感情をあまり出さずに想いを伝えるタイプなので、僕は特に第6話で感情を出しすぎないでというディレクションをいただいて、そこは苦労したところでした。幼少期の潤役の方のお芝居も聴かせていただいたのですが、感情がよく伝わってきて、やっぱり潤には自分の声のお芝居だけでは届かない難しさがあるなと。身体を使って表現できれば伝えられることも、画(え)に声だけ乗せるとなるとまた違ったテクニックが必要で、単純にセリフが増えたことに加えて、今まで以上にキャラクターについてたくさん考えました。
下前 僕は録っているとき、「めっちゃお尻振るね」と言われていました。
高本 あはははは!
masa そうだそうだ、マイク前でね?
下前 なんかそれが癖みたいで……。言われてからは、自分でも気にしちゃっていましたね。
馬越坪倉 (笑)。
高本 第1期やドラマCDの経験があるからこその演技の幅があるのが見えて、みんなで『UniteUp!』をやれて良かったなと心から思っています。みなさんに楽しんでもらいたい!という気持ちを11人全員が持ちながら、楽しくでも緊張感もある現場作りができているところに、本当に成長を感じました。この作品以外でお芝居するうえでも、ここでの経験が確実に役立っているんです。引き続き最後まで、気を抜かずアフレコに臨みたいと思います。

――ではこれまでJAXX/JAXXとして一緒に過ごしてきたなかで、最近見えてきたメンバーの一面やこの場を借りて語っておきたいエピソードはありますか?

高本 俺から行こうか? 下前が死ぬほど優しいんですよ。僕だったらイラッとするかもと思うことも、彼はその心の広さで全部受け止めてくれるんです。ユニット別単独ライブがうまくいったのも彼の功績が大きいと思っているくらい、下前の優しさに救われる場面が多々あります。前々から知ってはいたけど、最近特に「こんな心の優しい人間がいていいのかな?」と思ってしまう人ですね。
masa JAXX/JAXXではがっくんと僕が意見を交換し合うことがたびたびあって、そこを下ちゃんが中和してくれるんです。それにMV撮影のときなんかも、朝早くてみんな眠かったりするなかで、120%の力で場を盛り上げてくれて、一瞬でみんなを笑顔にしてくれて。おかげでJAXX/JAXXがいつものテンションになれるんです。ここ1年はワンマンライブはじめ、本当に下ちゃんに助けられているなと感じます。ほかにもライブで「ピアノ一本で行きたい」という僕のわがままに応えてくれたり、馬越くんと一緒に楽器リハーサルに入ってくれたり。YouTubeコンテンツではオチ役としてみんなのキラーパスを見事シュートし、面白いコンテンツにしてくれていますし、プライベートでもご飯に行くたび僕の話をたくさん聞いてくれています。オンラインミーティングだって、基本的に下ちゃんがスケジューリングしてくれるんですよ。以前は無理しているのかな?と心配する時期もあったし、背負っちゃうところもある人ですが、本当に裏表がなくて根っから人に優しくできる人で、いつもそんな下ちゃんに助けられています。
馬越 第5〜6話って結局のところ、「腹を割って話すことって大事だよね」というエピソードだったじゃないですか。単独ライブ前にも、実は僕らに同じことが起こっていて。やっぱり普段は俳優だったりシンガーソングライターだったり、それぞれ違う分野で頑張っていて、日々の生活も違うじゃないですか。そんな人たちが同じ声優というお仕事で、同じ作品で集まって、さらに一緒にライブをすると、同じ方向を向かなければいけない。そのなかで、お互いを分かっているようで分かっていなかったりする部分があって、正直なところ、衝突もありました。でもそこで僕らもJAXX/JAXXと同じように、腹を割ってそれぞれの想いを打ち明け合い、共に壁を乗り越えた結果、ユニットライブを無事終えることができたんです。お互いのことを深く知るなかで、絆がさらに深まった感覚もありました。そんななかでも下ちゃんは、まさにほまれのように自分のためではなく、ずっと人のためで悩んでいる人でした。「みんなのためにピアノを弾くんだ」と言う彼の姿を見て、みんなも「この人のために頑張らなくちゃ……!」と思わされていましたね。
坪倉 祐貴はみんなが言うように本当に優しくて、面白くて、僕としては同い年なこともあり、一番関わりやすい存在です。
高本 だから下前がスゴい。
masa うん、スゴい!
下前 みんなっ……! こんなに僕のことを思ってくれて、本当にありがとうございます。僕もみんなが大好きです。……愛してますっ!!
一同 (笑)。

――最後にJAXX/JAXXを代表して、masaさんから一言お願いします!

masa JAXX/JAXXは絆や強みが全面に出ているユニットです。ぜひ音楽を通して、僕たちの内面まで感じ取っていただけたらと思います。『Sailing Story』含め、僕の歌を、僕らJAXX/JAXXの曲を、そして『UniteUp!』の楽曲たちを、たくさん聴いていただけたら嬉しいです。これからも応援お願いします!
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