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Their music, their feelings, A new
drama will follow.

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二条 瑛士郎役 森蔭 晨之介 x 高尾 大毅役 助川 真蔵 x 東郷 楓雅役 坂田 隆一郎

TVアニメ第2期『UniteUp! -Uni:Birth-』 〈 LEGIT 〉

楓雅と重なる自分自身にも突き刺さった、瑛士郎の言葉

――第2期の物語は、sMiLeaプロダクションに所属する3ユニットでのリリースバトルの模様が描かれます。最初にその展開を知った際の率直な感想から聞かせてください。

助川 リリースバトルということで、デビューしたばかりの後輩だったPROTOSTARが、第1期を経て僕らと同じポジションに立ち、対等な仲間として戦っていく姿が見える物語になるんだろうなと思いました。僕らLEGITとJAXX/JAXXは、そんな成長した彼らに追い付かれないよう、さらに前を走っていかなければなと。集客数ではLEGITとJAXX/JAXXがリードできると思いますけど、楽曲ダウンロード数やストリーミング数であれば、元々PROTOSTARの3人は歌い手として活動していたわけなので、ネット上では逆に強いかもしれないですし。本当にうまいこと作られていますよね!
坂田 現代らしいよね。最初にリリースバトルと聞いたときは、何をやるんだろう?と思っていたけど。今では当たり前になったライブ配信も、感染症に伴う自粛期間がなければ、ここまで広がっていなかったと思うんです。そういった要素も取り入れているところがリアルだなと。楽曲のダウンロード数やストリーミング数で競うというアイデアも、ソニーミュージックが手掛ける作品ならではじゃないかなと感じました。それに僕らも実際新曲が出るたびに、自分たちの曲をほかのユニットよりも聴いてもらいたい、MVだってたくさん観てほしい……!という気持ちがあるんです。それがアニメでバトルとなって観られることにワクワクしているし、負けたくないなと思っています。どんな結果になるか、楽しみにしていただきたいです。
森蔭 僕はバトルという目標があることで、向き合わなければいけないものが見えてくるのが、第2期のポイントかなと思っていて。僕らもライブをするという目標があって、その過程で知れることがあるから、そういう部分が勝敗を決めるのかなと。知らなかったメンバーの一面をユニットごとに知っていけるというところも、第2期の魅力かなと感じました。

――第2〜3話では、坂田さん演じる楓雅の悩みが掘り下げられましたね。

坂田 LEGITの過去や、楓雅の現状の悩みが見えて、大毅と瑛士郎もそれに伴い各々考えを深めていくストーリーでした。僕としては、どうして楓雅がこの道を選んだのかが描かれて、まず素直に嬉しかったです。でもいざ描かれると、それはそれで複雑な気持ちにもなりました。というのも、僕は楓雅と近くて、人に合わせるのが得意なんです。だから「自分がこうしたい」よりも「仲間がこうしたいなら、そうしてあげたほうがいいのかな……?」と周りを優先したり、「自分が面白いから」ではなく「こうしたら面白くない?」と投げかけたりすることが多くて。楓雅の気持ちが分かるからこそ、苦しかったです。でもふたりのお芝居や画(え)のお芝居で、その苦しさを少し昇華してもらえた気がしました。ふたりが素直な言葉で突き刺してくれたおかげで、楓雅の開いた傷口から溢れた言葉もあったんじゃないのかなと。それは苦しみながらも、前に進むための傷というか。そういう意味でも今回の楓雅は、僕自身と向き合って演じられたと思います。

――大毅と瑛士郎の寄り添い方も、このふたりらしいなという印象を受けました。

坂田 そうですね。まず大毅と合流してからの気まずげなやり取りが、すごくリアルだなと感じました。楓雅的には言いたいことがあるけれど、何を言ったらいいんだろう……と、言葉を飲み込んだり搾り出したりしていたし。対して大毅は、思ったことを素直に吐き出すまっすぐさがあり、それに胸が熱くなりました。そのあと瑛士郎のところに辿り着いたと思ったら、総理大臣を目指した理由が明かされていく流れも、面白かったです。
助川 第3話のスライドショーね(笑)。「8歳。小学校3年生でありながら児童会長に選出される」とか、めちゃくちゃしっかりした資料を作ってきたんだな!?と思った。
森蔭 おもろいよな(笑)。プロジェクターとかを設置するのも、大変だっただろうし。
坂田 「ここで自分の話……?」って、俺も楓雅と一緒に呆気に取られたもん(笑)。でも、向き合うためにあれをするっていうのが、瑛士郎らしいじゃないですか。
助川 大毅と楓雅で思い出の場所を巡っているときは、会話的にもちょっとダウン気味だったじゃないですか。それでようやく瑛士郎と合流して、「来たか……じゃねぇよ!」と怒っていたのに、突然スライドショーが始まって。途中、ギャグ担当みたいだったもんな?
森蔭 うん。
助川 それがどこか微笑ましいんですよね。大毅も第1期は悩む姿が多かったですけど、そこを立て直してくれたのは、瑛士郎の芯のブレなさが大きかったと思います。
坂田 第3話の最後で瑛士郎が言ってくれたことが、僕自身にもすごく刺さりました。「他人の敷いたレールに乗り換えたんじゃない。相手の言葉を受け入れる器があっただけだ」と。あのセリフを聴いて、東郷楓雅としても坂田隆一郎としても、報われた気がしたんです。自分は流されて生きてきたんだ……と思っていた節があったけど、そうじゃなくて、他人を受け入れられる度量があるお前だから託すんだ、と言ってもらえて。同じような悩みを持つ方もいると思うので、瑛士郎の言葉で救われたり、これでいいんだと思ってもらえたら、嬉しいです。
森蔭 まず瑛士郎が、思い出の場所をあえてふたりに言わないのを見て、そんなことするんだ?と思ったんですよね。効率悪いし。
坂田 確かに。らしくないよね?
森蔭 そう。あそこでちょっとロマンチストな面が見えました。それにさっき出ましたけど、スライドショーでアイドルを目指したきっかけを説明していくじゃないですか。アイドルと出会ったことで、総理大臣が夢になった……という発想が、改めておもろいなと。
助川 普通繋がらないもんね?
森蔭 うん。アイドルに助けてもらって、アイドルに憧れて、夢は総理大臣……?
助川坂田 (笑)。
森蔭 ただ瑛士郎のスタンス的に、総理大臣が夢というのも本当だろうし、アイドルがやりたかったのも本当のことなんだろうなと、僕は思っています。ちょっと曲がった性格なので、「アイドルは総理大臣になるためだ」なんて、冷めた言い方をしている節があるんじゃないのかなって。実際瑛士郎はアイドルとしても、全然手を抜いていないから。第1期のときは何言ってるんだ?と、それこそ鼻で笑ってしまうような夢だったけど、第2期になって彼の考えがより理解できました。
助川 第2期のテーマには絆があると思うのですが、それに気付かされるシーンがたくさんあるなと感じます。例えば今までのLEGITは、大毅と瑛士郎の1対1で描かれることが多かったところ、今回は3人でLEGITなんだという実感がより強くなりました。最初楓雅が、僕らふたりが昔練習していた場所に行ってしまい、「そこは俺達3人の思い出の場所じゃねぇだろ!」と大毅が言うシーンは、いい奴だな……とグッときました。こういうちょっとしたすれ違いって、普通の友達同士でもあることだと思うので、刺さる方もいらっしゃったのではないかと思います。

3人別々だった道が、LEGITとしての一本道になっていく

――第2期の新曲についても伺いたいです。まず第2話EDの『DOPE』はどんな楽曲でしょう?

助川 自分の殻を破っていく姿を歌っているのと同時に、「これがLEGITです!」と自己紹介できる楽曲でもあるなと思っています。僕らはけっこう「俺らってこうだぜ」と提示する曲が多く、そこにまた強い一曲が加わりました。それと第2話って、LEGIT以外の人物もちょこちょこ登場しつつ、ラストシーンは、自分でモチーフを出したはずの楓雅が、変更させてくれと言い出すところで終わるんですよ。その流れでEDはこの曲で締めるんだ!?というのが意外でした。ゴリゴリ路線の曲なので。
坂田 確かに、それは俺も思った。
助川 第1期で使われた『call』みたいな曲だったら、まだ分かりやすいじゃないですか? 次の話で、悩みを超えていくんだろうな?って。でも『DOPE』が流れることで、次回の楓雅はどうなっちゃうの!?と、より想像を掻き立てられたと思います。
坂田 歌ったときの第一印象としては、LEGITらしいめちゃくちゃカッコいい曲で、ライブでも絶対盛り上がるだろうなと。LEGITは「壁をぶち壊す」みたいな表現がよく使われるんですけど、個々の壁も3人の壁も壊しながら突き進んでいくんだろうなという、熱いメッセージが伝わってきました。アニメを観てから聴くと、よりLEGITの解像度が上がる曲だと思います。
森蔭 「本当の敵は自分の中」というリリックに、本質が詰まっている気がしました。各々のなかにいる敵とどう向き合い、前に進んでいくのか。LEGITの3人は多分そこが一緒だから、方向性はバラバラでも、向かう先が同じなんだろうなという本質を突きつつ、新しくて濃いLEGITらしさがあるなって。通して聴くことで、よりそれを感じる曲だと思います。
坂田 音楽的な話をすると、構成も細かくて面白いよね。イントロのメロディをブリッジ部分から持ってきているんですけど、歌に入るところでBPMが変わったり。1番と2番のフローもけっこう違うし、サビも最後は展開が変わっていたりと、1曲のなかでも違う曲を聴いているような印象を受けます。だから作品や僕らのことを全然知らない人が聴いても、かっけぇ!と思ってもらえるはずです。やっぱり『UniteUp!』は音楽が強いなと感じます。毎回「これが一番じゃん!」と思う曲ばかりで、好きな曲がどんどん増えていくから、早くこの曲が入ったアルバムを作って聴きたいです。ライブでやるとなったら、絶対ダンスは難しいと思うけど(笑)。

――『What I Say』は第3話のLEGITのライブ内で披露されましたね。

助川 代々木第二体育館がライブ会場のモデルになっていて、ステージを囲んだディスプレイに「LEGIT」や「What I Say」といった文字が流れる演出が、完璧にリアルなライブを再現していてスゴい!!と感動しました。僕らもあそこでライブしたいです!
坂田 完成前の映像を観た段階で、これがアニメで流れたら絶対感動するなと確信しました。大毅と瑛士郎が掛け合っているところに、楓雅が後から合流するのもストーリー性がありますよね。パート的にも、これまで楓雅は歌い上げるものが多かったけれど、この曲ではガッツリ捲し立てて気持ちをぶつけに行く感じが、胸アツでした。
助川 「満を持して、NEW楓雅の登場です!」みたいなね?
坂田 花道を歩いているところなんかを見ると、人前ではちゃんと“アイドル・東郷楓雅”をやっているんですよね。そんな彼の本当の気持ちが垣間見える瞬間だった気がして、グッと来ました。セクシー&ワイルドと言われているけど、楓雅だってひとりの人間だもんなって。
助川 リリックにはそれぞれのソロ曲のタイトルが入っていたりして、今までのLEGITが詰まった集大成とも言える曲です。新たに楓雅が乗り越えた先に待っているものが見えたり、いつも支えてもらっていたふたりが今回は楓雅のことを支えて、LEGIT全員でブチ上がって行こうぜ!と歌っている一曲かなと感じました。それでいて三者三様な熱量が感じられるところも、面白いです。
坂田 一人ひとり言っていることが違うもんね?
助川 そうそう!でもフックはちゃんとまとまっていて。そういえば瑛士郎のパートは最初、言葉数が多すぎて入らないですってなってたもんね?
森蔭 「でも一回やってみよう」と言われてトライしたけど、「……やっぱり入らないです」って。
一同 (笑)。
助川 それで削るかーと調整が入っていました(笑)。それだけ瑛士郎としても、言いたいことが詰め込まれたリリックです。
坂田 自分の中で第3話のテーマは『道』なのかなとイメージしていて、3本から1本の太い道になるライブの演出がアツいなって思った。
森蔭 僕も今それを考えていたところで、『What I Say』はまさにそういう曲なんじゃないかなって。実際助川と僕は同じファッションの学校出身だったんですけど、僕はずっとファッション畑にいたのに対して、助川は当時からアイドル活動をしていて、一方坂田くんは福岡で活動していて。そうやって全然違う道だった3人が、やっと太い一本道に進んでいくイメージの曲なのかなと。ライブで披露するとなったら難しいだろうけど、やりたいですね。

――第2期の収録現場の様子はいかがですか?

助川 グループごとの収録だったり、ブース内にパーテーションがあったりした第1期と違って、今回はみんな集まって収録ができているので、「相手の声を生で聞きながら会話ができるって、こんなにお芝居がしやすいんだ!」と感じています。あとはみんな、本人とキャラクターがどんどん近くなってきているような。どちらが寄って行っているのかは分かりませんけど。
森蔭 自分で言っていたけど、坂田くんは楓雅とリンクする部分が多いし、僕ら瑛士郎と大毅もどこかしらで同じことを感じます。
助川 そのおかげか第2期は収録時間も、前より短いと思います。第1期のときは押しに押していたので。
坂田 うん、短い。僕基本ネガティブなので、ディレクションが入らなさすぎて、「監督に諦められちゃったのかな……?」と心配になるくらいでした。
森蔭 (笑)。
助川 多少余裕が出てきたからか、視野も広くなり、「このイントネーションで合ってましたか?」「違ったから、録り直しさせてもらえますか?」という自発的なやりとりも、みんなできるようになっているところにも、第1期との違いを感じます。
森蔭 感情が乗った言葉をどれだけ自然に出せるかという意味で、今回の収録はみんなやりやすかったと思います。僕、人の数だけ自分がいると思っていて。相手によって対応って、普通変わるものじゃないですか? 敬語を使ったり、逆にあえてタメ口を使ってみたり。それってみんな、自然に演じている自分だと思うんです。第1期の収録ではそれがお芝居でできなくて。一度助川と「面と向かって喧嘩してみてください」というご指導をいただいたんですけど、僕そういうのめちゃくちゃ苦手で。
助川坂田 (笑)。
森蔭 言わんとすることは分かっているんですけど、なかなか自分の気持ちが追いつかなくて。大きい声を出せばいいわけじゃないし、でも自分は小手先でうまくやるようなタイプでもないから。あと例えば僕はJAXX/JAXXキャストとタメ口で話すけど、セリフとしては敬語が出てくることもあって、そういうリアルな彼を演じることで、瑛士郎のことがより分かっていきました。時々噛んだり読み間違ったりして、思わず笑ってしまうこともありましたけど。
一同 (笑)。
森蔭 そういうときはあえて一旦クスクス笑って、整え直して再チャレンジしていました。
坂田 JAXX/JAXXとかけっこう普通に笑っていて、それ大丈夫!?と心配になるくらいでした。
森蔭 せやろ?(笑)
坂田 アフレコ現場って“笑ってはいけない”みたいな雰囲気というか、ちょっと堅苦しく思っていたところがあったんですけど。
助川 「〜〜じゃん!」「あっはっは〜!」みたいなシーン、俺ら全然ないもんね?
坂田 そうね(笑)。賑やかよりは真剣なシーンが多いという、ユニット色もあるんですが。PROTOSTARも楽しくやっているのを見て、これでいいんだとも思ったし、そうやって楽しむ心は大事だよなとも感じました。自分たちだけで収録していたら気付けなかったことだったので、刺激を受けましたね。あとはあの大人数でのマイクワークは、実際やってみることで大変さを知りました。千紘役の(平井)亜門が、セリフがない間もずっとマイク前から動かないことがあったり(笑)。テストでのそういったわちゃわちゃも、面白かったです。こういう流れでアフレコを進めていくんだなと、楽しみながら学ぶことができました。男子校みたいな現場でした。

一番成長を実感した単独ライブより、さらに上を目指して

――第1期からLEGITとして一緒に活動してきたなかで、何か変化を感じている部分はありますか?

森蔭 もう3年とかになるのか。
坂田 ふたりからイジられるようになったと思います。というか見下されてる?(笑)
森蔭 (笑)。
助川 いやいや、そんなことはないですよ! それだったら、グループとして破綻してるやん(笑)。
坂田 僕と助川で5歳違うんですけど、その差を感じさせないくらい、思ったことは全部言ってくれるのが嬉しいです。
助川 それは坂田くん自身のおかげだと思います。年下側からすることというよりも、年上側がそうさせてくれる部分だと思うから。……あんまり褒めるの好きじゃないんで、もう止めておきますけど。
坂田 褒めろよ?たまには褒めてくれよ?
助川 え?
森蔭 (笑)。
助川 一緒に過ごす時間が長いぶん、関係はより深まってきているかなと。『Summer Vacation』のMV撮影で韓国に行ったときとか、ずっとイジってたもんね?
坂田 2泊3日ずっと一緒にいたので、移動時間も延々喋っていて。半分以上イジられていました。
助川 ずっとおもんないこと言うんだもん。
坂田 あはははは!
森蔭 「ずっと喋ってて」って言うけど、それ、この人だけですから。
一同 (笑)。
助川 俺らふたりでそんな坂田くんを眺めて、「……これは帰国やな(溜息)」って。
坂田 「おもんないです」と言われてました(笑)。海外だからテンションが上がっちゃって、僕は終始「あれ見て! あれ見て!」という感じだったんですよ。
助川 ウキウキしてたね。それに引き換え、僕たちはすぐに日本が恋しくなっちゃって「早く蕎麦食べたいなー!」とか言っていました。
坂田 ふたりは辛いのが得意じゃないんですよ。でもせっかく海外に来ているのに、日本食が食べたいなんて意味が分からない! この人は辛くて泣いちゃうし(笑)。
森蔭 (頷き)。
助川 坂田くんひとり「楽しい! 辛い! ウマい!!」と喜んでいて、テンション差があったのも楽しかった思い出です。
坂田 アニメのアフレコだけだと「久しぶりー」で終わってしまうけど、『UniteUp!』はレコーディングやMV撮影、ライブと会う機会が多いから、お互いのことをより知れて、どのユニットも結束力が増していると思います。
森蔭 僕は自然とLEGITの美術担当的なポジションになりました。元々ファッション業でも、流通や買い付けといった裏方の経験は長かったし、日頃自分でメイクもするので、自分がやれる分野かなって。それこそ『UniteUp!』への参加が決まり、突然アイドルとして歌って踊ることになった当初は、ある程度の土台まで間に合わせることに必死だったんですよね。だから第1期の頃は、どうにかみんなに食らい付いていた感じでした。でも今は細かなところを気に掛けられる余裕が出てきていて、そこは自分でも変わったところかなと感じます。
助川 SNSにアップする写真も、のすけ(森蔭)に一旦渡して、どれがいいか見てもらっています。
森蔭 LEGITは3人のバランスが良いんです。お互いの役割を理解して、できないことはできないと言うのが大事ですよね。弱さを認めて出せることが、強さだと思うから。

――昨年11月に行われたユニット別単独ライブでの思い出も聞かせてください。

助川 念願でしたし、各ユニット無事成功できたのは、大きな収穫だと思います。今まで『UniteUp!』のライブやイベントでは歌えていなかったソロ曲も披露できて、良かったです。しかも僕らはAnelaの楽曲もやらせていただけて。YouTubeの公式チャンネルでミニラジオ『AnelaとAloha!』を、凛役の斉藤壮馬さん、真音役の中島ヨシキさんとやらせていただいているのですが、ライブ直後にその収録があり、「いつかAnelaの後ろで踊らせてください!」とお伝えしたら、「やろうよやろうよ!」と言ってくださいました。
坂田 おふたりとも、全肯定してくださるから(笑)。
助川 本当にそれが叶ったらいいなとまで思えているのも、ユニットライブができたからこそです。もっともっとやれることを増やしていきたいですし、僕は「やれてよかったね」じゃなくて、「次もやりたいね!」という話がしたい。
坂田 アニメから僕らに、僕らからアニメにと、『UniteUp!』は相互作用が働いているプロジェクト」かと思います。個人的なコンセプトとして、アニメから出てきた人間のように自分たちを魅せたいというか。例えば単独ライブでも、Anelaの映像が流れたあとに実際僕らが歌ってみせるなど、アニメとシンクロした演出も入れながら、生身の僕らがやるライブを楽しんでいただければ嬉しいです。僕らは昼夜でセットリストを変えたり、けっこうチャレンジできたライブだったかなと思います。夜公演でAnelaの別曲をやったとき、「こっちもやるの〜!?」という声が聴こえてきました(笑)。
助川 嬉しすぎたみたいで「何!? どういうこと!!??」って反応だったもんね(笑)。
森蔭 (笑)。
坂田 一番成長できたライブだった気がします。それこそ森蔭はひとりでステージに立つこと自体、人生初だったでしょうし。不安もあっただろうけど、どんどんこうしたいとブラッシュアップしていく姿を間近で見られたのも良かったです。
森蔭 単独ライブは初めてのことばかりでした。そもそも自分にファンの方がいるというのが、僕にはまだ不思議で、その実感が湧く場所はライブなんです。それこそひとつになる感覚を得られるのが、ライブの良さだなと思います。昔っぽい考え方だと思いますけど、僕、目に見えて触れられるものしか、信じられなくて。SNSもやってはいるけど、常にその考えが頭にある人間だから、自分はライブが好きなんだろうなと思います。たまに自分のことを好きでいてくれる人なんて本当にいるのかなと思ったりすることもあるし、ライブがないとどんどんその気持ちが強くなっていったりします。そういうことも踏まえて、坂田くんも言ったように今回の単独ライブはこれまでで一番成長できました。本番って、いろんなことが整理されて、その瞬間、自分に足りないものが全部分かるんですよね。ライブを通してLEGITとしての強みも見えるから、またライブがしたいと言えるんだろうし。次回はこの単独ライブを超えなければというハードルもありますが、絶対クリアしたいなという気持ちです。
助川 早く次がやりたいし、もっと大きな会場でやりたいですね。

――最後にLEGITを代表して、助川さんから一言お願いします!

助川 第2〜3話では楓雅がフォーカスされたように、第1期でそこまで掘り下げられていなかったメンバーがまだまだいるので、今後の活躍を楽しみにしていていただけたらと思います。またアニメを観ていると、「その絡みもあるんだ!」といった意外な関係性もけっこうあって、そこも見どころです。日常回も挟みつつ、本筋となるのはやはりリリースバトルの行方と、その先の合同ライブになるのかなと。最終的に勝利を掴むのは、一番成長したユニットだと思いますし、それぞれの過程や各ユニットが目指すものも、今後一層見えていくはずです。引き続きご視聴よろしくお願いいたします!
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