SHARE

SPECIAL

Their music, their feelings, A new
drama will follow.

BACK

五十鈴川 千紘役 平井 亜門 x 清瀬 明良役 戸谷 菊之介 x 直江 万里役 山口 諒太郎

TVアニメ第2期『UniteUp! -Uni:Birth-』 〈 PROTOSTAR 〉

PROTOSTARを取り巻く悩みが、自分たちにも重なった

――TVアニメ第2期となる『UniteUp! -Uni:Birth-』では、sMiLeaプロダクション所属の3ユニットによるリリースバトルが展開しました。先輩であるLEGIT、JAXX/JAXXと競うと聞いた際は、率直にどんなお気持ちでしたか?

戸谷 第1期ではPROTOSTARの成長物語が描かれていたところから、第2期ではリリースバトルということで、どんな展開になっていくんだろう!?と期待が膨らみました。良い意味で、先が読めないシナリオになっているなという印象です。
平井 菊ちゃん(戸谷)の言うとおり、第1期はPROTOSTARがゼロからアイドルになっていくお話でした。それが第2期ではバトルが繰り広げられるということで、3人が先輩たちと同じステージに立つという意味では、キラキラ楽しいだけじゃない物語になっていくんだろうなと、ワクワクしました。
山口 事務所のメンバーで仲が良いだけではなく、プロだからこそ互いに高め合っていく姿が見られるのが嬉しいなと、率直に思いました。何かを得るために、各々が努力する姿が見られる物語になっていると思います。

――ここからはリリースバトルの決着がつく第9話までを振り返っていければと思います。まず戸谷さんが特に印象深かったのはどこでしょう?

戸谷 PROTOSTARとして見ると、第1期に比べ、最初からみんなの成長を感じました。特に明良くんで言えば、彼がフィーチャーされていた第1話です。ラストの「僕たちPROTOSTARは、挑戦することを絶対に諦めません。どんな高い壁だって必ず乗り越えて――それでみんなを――最高の笑顔にします!」というセリフは、第1期の頃とはまた違う、PROTOSTARとしての一個の方針が決まったシーンで、印象深かったです。明良くんらしい回でしたし、以前より自信がついて、より前向きになっている気がしました。

――第4話ではPROTOSTARが地域PRイベントに出席するため、万里の地元・島根へ訪れます。

山口 僕の地元でもある島根県が舞台ということで、「第4話では出雲弁を使います」とお聞きして、これは困ったぞ!と。
戸谷 困ったの?
山口 僕は舞台となっていた安来市(やすぎし)じゃなくて、島根のなかでも比較的方言が出ない地域で生まれ育ったんだよね。だから方言を忘れているところがあったし、万里くん自身も、上京してから標準語を使っているので。どれくらいの塩梅で方言を入れて、島根の人らしさを表現したらいいだろう?というのは悩んだところで、中学時代の友達と電話で話したりしていました。また万里くんのお母さん役・廣瀬仁美さんが島根県の僕の地元近くのご出身だそうで、出雲弁監修をしてくださったんです。地元の方言がアフレコ現場に飛び交っているのはなんだか違和感もありつつ、楽しかった収録でした。あと3人での収録後、僕だけ残って民谷雄飛役・前野(智昭)さんとも一緒に収録させていただいたんですよ。最後のガヤ収録も、前野さん含めみんなで出雲弁を喋るのが楽しかったです。
平井 へー! そうだったんだ。
戸谷 素敵やん!
山口 万里くんは第1期でも、普段マスクを付けている理由について軽く触れられてはいたものの、実際どんなことがあったのか、今回遂に明かされましたよね。幼い頃に言われた一言って、やっぱり心に残る場合があるし、ふとしたときにフラッシュバックすることもある。でも万里くんにはPROTOSTARのふたりがいて、3人でやっていくんだと過去を乗り越えたからこそ、今回安来に来て民谷さんともきちんと和解できたんだろうし。万里くんがまた一段階成長できたお話だったかなと感じています。
戸谷 女の子みたいと言われたことがコンプレックスになっていたというのは知っていたけれど、僕らとしては特別支えようとかいう意識はなくて、ただいつもどおり万里くんの隣にいるだけだったかなという気がするよね?
平井 そうだね。第1期のときに、明良くんと千紘くんの寄り添い方や存在があって、万里くんももう少し自分を出そうと思えるようになったのかなと思っていたけど、本当の呪いみたいなものからは、今回初めて解き放たれたように見えました。そこにはもちろんふたりの手助けもあったけれど、何より万里くん自身が自分と向き合うことで、自ら呪いを解くことができた回だったのだと思います。
山口 今まで万里くんって、感情をめちゃくちゃ露わにするシーンが、実はそんなになかったんですよ。その点第2期では、複雑な感情を抱えながら話す姿がしばしば見られ、なかでも一番顕著だったのが、この回の民谷さんとの掛け合いだったと思います。最後に「だんだん」と言うセリフも、方言が意味するとおり、心の底から「ありがとう」という気持ちで言えました。

――第8話では巡業先の「ランタン祭り」を手伝うなかで、千紘にスポットが当たりました。

平井 切ないのが、千紘くんも明良くんも万里くんも、「みんなが幸せになってほしい」という気持ちで、お祭りを手伝おうとしていたんですよね。でも実はもっと気付かなければいけない想い、みたいなものがあって……。こういうふうに良かれと思ってやったことなのに、誰かを傷つけてしまうことって、実際あるなと思います。最後は爽やかに締め括られたエピソードでしたが、自分としては身につまされる回でした。
戸谷 本当にそうだよね。自分たちもやってしまっている可能性があるから、より考えさせられました。
山口 実際彼らがやったことで喜んでくれる人は確かにいたし、盛り上がりもしたんだよ。その反面、それをよしと思わなかった人がいたのも事実で……。ただ最終的にきちんと謝るPROTOSTARに、彼らの素直さが見えました。
平井 あれも何か許しを乞いたいとか、交渉をしようとか考えているわけじゃなくて、3人が素直な謝罪の気持ちを伝えていたというのが良いですよね。こういう彼らのピュアネスに、保存会会長の斎さんもきっと心を絆されて、最終的にはお祭りを観にきてくださったのだろうなと。
山口 そうだね。PROTOSTARの言葉や、彼らの行動で喜ぶみんなを見たときに、斎さんにも思うところがあったというのが嬉しかったです。PROTOSTAR的にも、救われた部分があったと思う。
戸谷 確かに。
平井 良いものを残すのはすごく大事なことだけど、一方で一生変わらないものってなかなかないから。向き合う人も変わっていくなかで、少しずつ形を変えていくものだと思うし。
山口 伝統の難しいところだよね。

――ピュアさやみんなを喜ばせたかった気持ちというところでは、万里と千紘が歌い手時代のファンは、アイドルとなった今の自分を見て喜んでくれていないのでは?と悩む姿も描かれています。

平井 すごく分かるなと思いました。僕も芸能の道に入って10年ほど経ちますが、恋愛系ドキュメンタリーに出演したり、その時々のお仕事でいろんな見られ方をしてきた自覚があります。その点『UniteUp!』は、今までの平井亜門とは印象が異なるお仕事ですし、ある種戸惑いがあったファンの方もいらっしゃったと思うんです。
山口 亜門くんが言うとおり、芸能の仕事はマルチだから、ファンの方が意図しない方向に我々が進んでいる可能性もゼロではない。だから喜んでくれている人もいれば、逆しかりで……。僕も前を向いて良い方向へ歩いていこうと思ってお仕事をしているので、それが悲しい、寂しいという気持ちにはすごく共感できました。だからこそ自分が感じるままに、心を込めてお芝居ができたなと思います。改めて身につまされるエピソードでしたし、救われたと言っていいのか、そんな気持ちにもなりました。
平井 3人とも、とにかく真面目でピュアですよね。もちろんファンの方全員の気持ちを掬えたらいいけれど、ファンの数が増えていくなかで、それってほぼほぼ無理じゃないかなとも思うから。僕はこうはなれないので、憧れも感じつつ、芸能活動をするうえでの難しい部分だよなとも思います。
戸谷 ふたりが言うように、僕らも抱える問題だから、本当に分かるなと。でも第8話で救いだったのは、斎さんも思い悩んでいて、PROTOSTARに少なからず影響を受けた結果、思い直すに至っているので、3人にとっても「やって良かった!」と言えるお仕事になっていたなって。頑張っていること全部が無駄にはなっていないんですよね。こっちの方向に行ったとして、もしもついてこなくなる人がいたとしても、それは間違いじゃないんだよと思えたし、でもついていけなくなった人がいたら歩み寄る姿勢も大事だなとも思ったし。いろんなことを考えさせられました。ちなみに余談なのですが、第8話の最後にインタビューシーンがあったじゃないですか。あそこは実際インタビューを受けているようなリアルなお芝居でやってみましょう、とディレクションがありまして。
山口 あまり聞かないオーダーだと思いますし、すごく難しかったです。あくまで万里くんとして話さなければいけないけれど、生っぽい受け答えをしようとすればするほど、素の僕が出てきてしまうから、チューニングしながらトライしました。亜門くんも、千紘くんと自分がかけ離れているぶん、難しかったんじゃない?
平井 迷走、迷走、大迷走だった。生っぽさを出すのが難しかったです。
戸谷 お芝居の面白さも改めて感じたところでした。実はこの先にも、同じようなことをやりたいと聞いていて。でも大丈夫、きっと楽しいよ! みんなで考えてやっていこう。
山口 心配だけど、お芝居の基本なわけだしね。チャレンジするのは、楽しいよね!
平井 課題だね。
戸谷 本当の会話ができてこそ、というところがあると思いますし、挑戦ですね。頑張ります!

微笑ましいマイクの順番待ちも、第2期の収録現場ならでは

――そんななか第9話ではリリースバトルの結果が発表され、PROTOSTARが勝利を収めました。

戸谷 まず第9話で『Astro Dreamers』を披露するライブシーンが、めちゃめちゃ良かったです! お話ししたように、今回PROTOSTARがいろんなことに悩み、乗り越えていったからこそ、あのライブができたし勝利も掴めたのだと思います。頑張る3人の姿を見て、勝てて良かったなとすごく嬉しかったです。
山口 僕ももちろん嬉しいなという気持ちはありつつ、申し訳なくも感じてしまうタイプで……。いや、PROTOSTARとしては絶対に勝ちたいんです! でも先輩たちを差し置いて勝った場合、今後の関係に響いてくるんじゃないかなとか、自分だったら思ってしまいそうだなと。まあでも多分3人は、現実味がないでしょうね。頑張っていたとはいえ、心の中ではどこか「ダメかもな」という気持ちもあったと思うから。めちゃくちゃ喜びながらも、実際にはいろんなことが頭を巡っていたと思います。
平井 リリースバトルの結果が発表されるまで、地域PRやお祭りの手伝いや、決して派手ではない、いわば下積み的な直向きな活動を積み重ねたからこそ、PROTOSTARが掴めた勝利だったと思います。もちろんLEGITもJAXX/JAXXも、今の輝かしい地位に行き着くまでに、いろんなことがあったとは思うのですが。だから……そりゃそうだよね!と!
戸谷山口 (笑)。
戸谷 みんな自信を持ってステージに臨めたでしょうしね。民谷さんや斎さん、これまで関わってきた人たちからもらった勇気を、見てくれる人たちに届けたいという想いもあったんじゃないでしょうか。とにかく3人の頑張りがちゃんと力となって、あのパフォーマンスに繋がっているように感じました。

――『Astro Dreamers』はどんな印象の楽曲でしょう?

戸谷 メロディも歌詞も、すごく前向きになれる曲ですよね。何か新しいことを始めたくなる感じ!
山口 「オープンキャンパスみたいな感じ」って、ずっと言っているよね。
平井 順位をつけるとかではないのですが、第2期の新曲のなかでは、一番3人の話題に挙がっているかもしれません。
戸谷 うん、つい口ずさんじゃう。
平井 あの可愛さは、PROTOSTARにしか出せないよね。
戸谷 まさにPROTOSTARらしい楽曲で、最高です! 作ってくださったSAKURAmotiさん、ありがとうございます!
平井 ありがとうございます! 本当に良い曲です。
山口 個人的に「夢なんてない日々の途中でも~」の手拍子を付けるところが好きです。僕らが披露できる機会があったら、ぜひお客様と一緒にやりたいなって思っています。

――第2期の収録現場を振り返ってのエピソードも聞かせてください。

戸谷 さっき諒ちゃんも言っていましたけど、今回はみんな感情を表に出すシーンが多く、全体的にエモーショナルなシーンが多かったなという印象があります。第1期では掘り下げられていなかった楓雅やほまれ、一澄が、実はそんな想いを抱えていたんだ……ということも分かって。特に第5話でほまれと一澄が川辺で話すシーンは、Vコンをチェックしながら思わず泣いてしまいました。普段のほまれが言わなさそうなことを、ブワーッ!と話す姿にグッときてしまって。(台本を開いて)ほら、「語気が強く『そうだよ!怖かったんだ! はあ…はあ…』興奮して息が荒い」。
一同 (笑)。
山口 ト書きまで読んでる(笑)。
戸谷 ほまれがこんなこと言うの!?と思ったし、それだけ抱えているものがあったんだと、泣けました。
山口 コロナ禍だった第1期はみんなで収録ができず、3人だけのことが多く、ほかの方のお芝居は収録された音声を聴きながら進めていました。それが今回の第2期では、みんなで一緒にブースに入って生で掛け合いができるので、やりやすいですし、細かな息芝居まで合わせられることが本当に楽しいです。自然な会話やメンバー同士の温度感が伝わるアニメにできているな、という手応えがあります。それに『UniteUp!』メンバーだけでなく、共演者の方々との掛け合いや、お芝居されている背中を見ることができたのは、僕自身すごく勉強になりましたし、各々のレベルアップにも繋がったのではないかなと。
戸谷 本当にスゴいよね。
山口 ね。僕らももちろんプロとしてやらせていただいていますけど、やっぱり先輩方はスゴいなあと思います。
平井 諒太郎くんの言うとおり、第1期よりやりやすかったなと思います。前回はブース内の人数制限があったし、マイクごとにパーテーションがあったよね?
戸谷山口 あったあった!
平井 ただでさえ初めて尽くしなうえに、そういったイレギュラーな収録方法で、苦戦することが多かったんです。それが第2期では、みんながいるなかで収録できて、自分が準備してきたもの、想定してきたものとは、まったく違うものが現場で生まれることも多かったなと。それに『UniteUp!』はアニメのアフレコだけじゃなく、ライブなどこれまでの活動をとおして築いてきた11人の空気感があるから、こんなにも和気藹々とした現場作りができているんだろうなと感じます。なんなら、ここまでうるさいアフレコ現場はないじゃないかな?とも思ったり。
戸谷 うん、ないよ! 1回も見たことがない!!
平井 これは良い面でもあり、悪い面でもあるかもしれないですけど(笑)。とにかく毎回楽しい収録現場でした。
山口 楽しかったといえば、瑛士郎のあるセリフが大好きで、今から放送を楽しみにしています。アフレコ現場でも本当に面白くて(笑)。
戸谷 あそこ、みんな笑いを堪えるのに必死だったもんね(笑)。

――ほかに収録現場で印象的だった方はいますか?

山口 いいんだよ? 言っても。
戸谷 ……何が?
山口 いや、戸谷くんが一番うるさかったかな?って(笑)。
戸谷 うそ!? いやいやいや、そんなことないだろ!
山口 実際のところ、楽翔役のmasaくんか(笑)。
平井 僕もmasaくんだと思う(笑)。masaくんって、本当に飛び跳ねたりしながら声を当てているんですよ。だから音入っちゃわない? 大丈夫!?と心配になるんですけど、意外と大丈夫みたいで。
山口 実際動いてお芝居すること自体は、良いことだしね。
戸谷 うん、めっちゃ良いこと。
平井 そうだよね。気持ちも乗るだろうし。でも僕はビビってしまって、なかなかできないのよ。ほかの人のセリフを潰しちゃったらどうしよう?とか思っちゃうし。
戸谷 分かる〜!
平井 だからスゴいなって思ったし、ああいうところがmasaくんは可愛いよね。
山口 意外と話す人で言うと、奏太役の(高本)学さん。現場を盛り上げてくれます。僕が黄色い服を着て行ったら、「諒ちゃん、今日は随分黄色いな!」と、3回くらい言われました(笑)。
戸谷 出た、学くん特有のだる絡みだ(笑)。盛り上げてくれる人だよね。メンバーみんなが揃うと、マイクワークが大変なことになるのも、第2期ならではでした。身長によって入りやすいよう、マイクには高低差がついているのですが、大毅役・(助川)真蔵くん、瑛士郎役・森蔭(晨之介)くん、masaくんの3人が同じマイクに入ることが多く、たまに順番待ちみたいに縦に並んで、シュッ……シュッ……と入れ替わっているのが、めっちゃ可愛かったです(笑)。
山口 アフレコだろうとダンス練習だろうと、いつでもどの現場でも最初に来るのが、11人の中だと最年長である一澄役の馬越(琢己)くん。本当に、偉い!
戸谷 それにみんなのことをよく見ているよね。どこからでも学ぶぞ!という姿勢を感じます。
山口 アフレコ現場では、よく菊之介に聞いたりしているもんね。
戸谷 そうそう。「これはどうやっているの?」と、馬越くんから質問を受けることが多かったです。
平井 それに空気清浄機だよね。みんなが気持ちよくいられるように、合いの手を入れてくれたりボケてくれたり、本当に気遣いの人だと思う。素晴らしいです。
戸谷 本当にね。自らイジられに行ってくれたりね。大好きです。

3人で自主練もして臨んだ単独ライブが、確かな自信に繋がった

――昨年11月に行われたユニット別単独ライブでの思い出も教えてください。

戸谷 終わった後の満足感がすごくて、めっちゃ楽しかったよね! やりたいことは全部やったし、全部がうまくいったし。
山口 やったったぞ!感”があったよね! 演出もレーベルのスタッフさんを交えながら、みんなでアイディアを出し合って。何よりお客様の盛り上がりから、手応えを掴むことができました。僕らが出ていった瞬間、会場がワーッ!と湧いてくれて、手拍子や声援が聞こえてきて、「僕らのやったことは、間違っていなかったんだ!」と思えたんです。正直最初は初の単独ライブでしたし、直前にJAXX/JAXXのライブを観ていたから、「僕らのときも、こうやって盛り上がってもらえるのかな……」と、個人的に不安だったんですけど。ファンのみなさんがそれを解消してくださって、嬉しかったです。
戸谷 JAXX/JAXXのライブを観て、「もうちょっとリハやりましょう!」と言った記憶があるもん。
平井 あのライブを観て、ビビり上げたもんね。
戸谷 歌だけで1時間使ったこともあったし。
山口 ハモリとかね?
平井 『トリプレット』は、特にハモリを練習したね!
戸谷 自分たちだけで生アフレコの自主練もしたし。けっこう頑張って作り上げたライブで、自信を持って臨めたと思います。
山口 本当にいろんなことをしたライブだったね。生アフレコもしたし。
戸谷 MCではふざけたし。
平井 ふざけたねー! 自己紹介のとき、本当は僕ひとりでやるはずだった「ポン!」とかさ。
平井 当日にやりたくなっちゃって、入れたりね。特に菊ちゃんは、ステージ上で思い付いたことをやってみるタイプだから。
戸谷 楽しくて自由だったよね。
山口 ここまで自由にできたのも、単独だったからというのもあるしね。全員が揃っている場では、時間の制約があったりするから。
戸谷 まあ……全員でもけっこう自由にやっているけど(笑)。
山口 それはそう(笑)。ソロ曲も久しぶりに歌ったけど、どうだった?
戸谷 自分のイベントでも歌っていたけど、披露するのは久々だったし、『UniteUp!』のお客様の前だったし、パフォーマンスとしてやるとなったら、また違う心持ちだったな。
平井 それで言うと、僕はソロ曲『ゆめゆくの』が一番苦戦しましたね。普段から歌う機会はあるものの、『UniteUp!』の千紘くんとして歌うときは、優しい歌い方や繊細な声を求められることが多いんです。本来地声で出せるところも、あえて裏声を使って透明感を出したりするのが自分としても課題で、ライブ当日まで毎日のようにカラオケに行って練習していました。全体的なところで言うと、スタッフさんのアイディアから生まれた、MVの『愛のリグレット』が流れて「PROTOSTAR、どうぞ!」から僕らが出ていく演出。最高の掴みができて、本当にありがとうございます!という感じでした。
山口 分かる!
戸谷 あれ良かった。
平井 今までは11人としてステージに上がっていたけど、初めてPROTOSTARとしての単独ライブを経験して、僕らだけでもこんなに喜んでいただけるんだと自信に繋がりました。きっとそれに足るパフォーマンスができたのだと思っています。
山口 うんうん。
戸谷 おっしゃるとおり! 第2期で新曲も増えましたし、またライブがやりたいです。きっと大変なことになるぞー!
平井 『UniteUp!』は良い曲ばかりだから、パフォーマンスしないなんてもったいないもんね。
戸谷 もったいない! ライブやろう!
山口 2ndユニットライブ、やりたいね!

――PROTOSTARとしてみなさんが出会ってから、準備期間も踏まえると早くも3年ほどが経つかと思います。一緒に過ごしてきたなかで、何か変化を感じるところはありますか?

山口 今日の話のなかでも流していたし、別に気にしていないんだけど、亜門くんの僕の呼び方が、定期的に変わるんですよ(笑)。
戸谷 あれ、何?(笑)
平井 いや、僕も自分で「あれ、今はこう呼んだな」って思ってる。「諒ちゃん」も「諒さん」も「諒太郎」も、いろいろ出てくるのよ。
山口 そうなの。フルコンプしようとしてるから(笑)。
戸谷 えー気付かなかった! でも僕もそうかも? 「菊ちゃん」とか「菊さん」とか。
平井 安定しないね? その時々で見え方が変わる……って言うと、なんか変な表現なんだけど(笑)。
戸谷 亜門くん的に、僕ら側が違って見えてる?(笑)
山口 (笑)。
平井 可愛らしく見えるときもあれば、26歳の男性らしい印象を受けるときもあるし。ほら、なんとなく3年もやってるとさ、3人でいるときの立ち位置みたいなものが見えてくるじゃない。
山口 そうね。
戸谷 あるある!
平井 諒太郎だったらインタビューでもライブでも縦の軸を作ってくれるというか、「今は自己紹介パートですよ」と、場をまとめようとしてくれたり。菊ちゃんは最初の頃に比べて、どんどん暴れ馬になっている気がします。それは多分、菊ちゃん自身が「ここまで暴れて大丈夫なんだな」という感覚を掴めてきているのかなと。
戸谷 そんなに僕のこと、分かってくれてるんだ……。
平井 ずっと見てるからね?
戸谷 ……ありがと!(笑)
山口 (笑)。でも亜門くんも、最初とはだいぶ違うよ!?
平井 そう、僕も初期とは全然違う(笑)。最初はある程度真面目にしなきゃと思っていたんですけど、今はだいぶ肩の力を抜けるようになりました。
山口 ここふたりはずっと小芝居をやっているんですよ(笑)。それも、いつも唐突に始めるじゃん?
平井 急にやりたくなるのよ。
戸谷 ありがとね、いつも僕に付き合ってくれて。
平井 いやいや、全然。
戸谷 諒ちゃんも最初はツッコんでくれていたんですけど
山口 最近は黙って見守っています(笑)。
平井 これはマジで思うんだけど、僕と菊が変なことをしていて、諒ちゃんまでそれに乗り出したら、本当に収集がつかなくなるから!
一同 (笑)。
平井 YouTubeの収録なんかでも、すごい感じるのよ。3人ともボケ始めたら、それこそ大事故になるなって。だから打ち合わせを経てこうなったとかではないんだけど、暗黙の了解でPROTOSTARはこの形になりました。それぞれ得意不得意もありますし。
山口 自然とこういう雰囲気になったね。
戸谷 みんなそれぞれの立ち回りが分かってきたのも、一緒にやってきたからこそだよ。3人でいるのが楽しいです。

――それでは最後にクライマックスへ向けて、PROTOSTARを代表し戸谷さんからメッセージをお願いします!

戸谷 リリースバトルはひとまずPROTOSTARの勝利で終わりましたが、先ほど第2期はエモーショナルなシーンが多いと言ったように、ここから先こそが本編と言ってもいいくらい、心動かされるお話の連続になっています。明良としても山場があるのですが、彼ならきっと乗り越えてくれるはずです。僕らもしっかり心を込めて彼らの感情を表現していますので、その頑張りを踏まえて、最後まで絶対見逃せない『UniteUp! -Uni:Birth-』を引き続きお楽しみください!
SPECIAL TOP